
有名チェーンの一員として独立
一昔前までは、自分の店を持つとなれば同業者のもとで修業を重ね、知識や技術、場合によっては顧客も獲得したうえで独立するというスタイルが主流でした。しかし現在では、より手軽に、そして短期間で開業できる手法が普及しています。それがフランチャイズです。フランチャイズとは、個々の店舗が独立性を保ちながらも特定のチェーンに加盟し、そのグループの統一商号のもとに営業を行うという店舗経営の手法です。コンビニや居酒屋などでおなじみですが、最近では不動産仲介業や、貴金属やブランド品の買取専門店などフランチャイズ経営を取り入れている業種は多様化しています。
資金サポートで安心経営
フランチャイズへの加盟によって利用できるのは、商号だけにとどまりません。顧客獲得のための営業マニュアルや従業員教育など、事業運営本部からはさまざまな経営サポートが受けられます。研修制度も整備されているので、その業種をまったく経験したことのない人がいきなり飛び込んでも、比較的短期間で必要な知識や技能を身につけることが可能です。また、チェーンによっては資金面でのサポートを提供しているところもあります。これは収支保証と呼ばれるシステムで、月々の売上が一定のレベルに達しない時は本部がその不足分を補てんするというものです。開業して間もない時期にこのシステムを適用しているところが多く、経営的に安定した状態で事業のスタートが切れるとして独立を目指す人たちの間で人気があります。
フランチャイズ募集に応募して起業すれば、リスクを減らし、経営のノウハウを手に入れた状態でスタートすることができます。